TRUE END1,2,3とBAD ENDの内の幾つかをクリア済。

イラスト、音楽、ゲーム画面、登場人物たちにもどこか懐かしさを覚えるレトロなＡＤＶゲームです。
そのため一見すると古臭く感じてしまうかもしれませんが、ストーリーのテンポが良いので、飽きることなく一気に最後までプレイしてしまいました。

システムについては今時のゲームと比較すると少々不親切というか、難があるように感じられるかもしれません。特に現場検証のパートでは顕著でした。しかしレトロ調の雰囲気には非常にマッチしていて、懐かしさを覚えるものでもあって自分は好きです。恐らく制作者さんの意図したものだと思いますので、ここは好みの問題かと。

以下、シナリオについて。ネタバレを含むかもしれませんので注意。
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制作者さんが元ネタ（ゲーム中で言及のある有名ミステリ小説とは別）があることを公言されていますが、特定の作品というより『ある種の類型』をなぞった形になっています。しかし設定とストーリーに既視感を覚えながらもクリックする手が止まらないほどに筆力、構成力は高いです。そのため、元ネタはあっても決して既存作品の模倣には留まっていません。特にテキストは一部分だけを抜き出して見てもレベルの高さが分かるほど傑出しています。バッドエンドのエグめの描写や狂気シーンに目を奪われがちですが、個人的にはむしろ主人公がシラフ状態時に頻繁に発揮する劣等感や諦念が真に迫っていて心に来ました。

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↓にある感想と同意見になりますが


事件の真相がとある映画や漫画とそっくりそのまま同じで、強気の煽りで進んだわりにはワンパン弱かったです

洋画？っぽい音楽が流れたり演出は良いです

グラフィックは超綺麗でしかもアニメるところもあるので最高です

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美麗で動きまでするOP
鮮やかな舞台とキャラクターのデザイン
主人公の心理描写
バッドエンドに到達すると描かれるシーンは唐突で困惑するぐらいにグロテスクで刺激的

光るところの多いアドベンチャーゲームです

事件の真相はタイトルなどからある程度予測がつくかもしれませんね
自分も過去にmotelという映画を見たのを思い出したりしました
途中からは誰の心の問題なのかと考えたりしましたね

ただ、自分は本当の最後までプレイできませんでした

移動マップで本来生じないイベントが生じる
イベント自体がすべて消滅する
ゲームウインドウが自動的に閉じられる

とにかく途中でバグが複数生じます

それでも、スキップ機能を使えるので初めからやり直したりしました
どうしても続きが読みたかったのです

ただ、最後のルームキーを使って出ていく場面では
何度やっても強制的にゲームウインドウが閉じられてしまうのです
複数回ダウンロード先を変えたりしながら試してもダメでした
再現性のあるバグによる進行不可はどうしようもないので諦めます

本当に残念

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プレイ時間4～5時間。

作者様のセンスが光るサイコサスペンスADVです。
操作性には多少難がありますが、それを補って余りあるテキストと演出が魅力。

特にテキストは自分が今まで見てきた中で（商業も含めて）トップクラスでした。
BADENDとTRUEEND1は必見です。
TRUEEND1のラストの一言は、もう何と言うか凄いとしか言いようがない。
心動かすどころか心臓を握ってくるテキストです。
是非体験してみてください。

サイコ・グロテスクな面が目立つ作品ですが、クスッと笑えたり、ちょっとほのぼのできるシーンもあります。
特に熱血刑事の若穂との捜査中の会話なんかは、荒みそうな心を支える清涼剤になっていたと思います。
バイオハザードの話は笑いましたｗ

注意点としてはグロ描写が相当きつい点が挙げられます。
文章力が高いが故に、非常に心にくるテキストとなっておりますｗ
苦手な方はご注意ください。
逆にグロは全然大丈夫だよという人は別サイトで無修正版がDLできます。
イラストを余すところなく見たいという人にはそちらのDLをおすすめします。

倒錯的で狂気をはらんだ上質なテキストが特徴的な一作。
オススメです！！

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これはかなり面白かったです……！！
めちゃめちゃパンチのきいた、狂気的な電波的な、色々と衝撃的なお話でした。

内容は「とにかくやってくれ」としか言いようがないんですけど、
お話が進んでいく中で一体何が起きてるのか終盤に差しかかってもぜんぜん分からなくて、プレイ中ずっと「え、何どうなってんの？　どういうことなの？」と先が気になりすぎて文章を送る手が止まらなくて、結構なボリュームだったけどぶっ通しで読んじゃいました。物語にどっぷりハマりましたね。
どうやってこんな話考えついて、その上書き上げることできたんだろう。作者さんの文章力がとにかく高いです。規制版ということでグロシーンは絵がなくて画面が真っ黒なんですが、文章だけで顔をしかめてしまうくらいグロい。グロ耐性があまりないのでバッドエンド２、３とかは「うわーもうやめてやめてやめて」って薄目で恐る恐る読んでました。主人公のアルコールを求めてる様とか精神がどんどん不安定になっていくドロドロ感も読んでて気持ち悪くなってくる。劣等感がグルグルするあの感じは自分も経験あるので読むのが結構ツラかった、、、主人公の院府君がすごく良かったですね。バッドエンドの彼は本当にやばい奴だけど、劣等感とか人間臭さがリアルでどんどん癖になっちゃう感じ。多分皆どこかしら共感するところがあるんじゃないかと。
とにかくシナリオに関してはマジですごかったです。鬱ゲーとか電波ゲーとかミステリーとかサスペンスとかそこら辺が好きなら読んで絶対損しない。
強いて言えばレーティングはR-18の方がよかったんじゃないと思う。てかR-15のレベルじゃないでしょこれ。ふりーむさんよく申請通したな。。。

加えて絵と演出もよかったです。
ドット絵がめちゃめちゃキレイ！　新鮮でした。てか画力めっちゃ高くないですか？　キャラデザもすごく魅力的だし（アントーニエが特に好み）描き分けも上手くて尊敬するんですが。。。背景も写真なのにドット絵とマッチしてて良かった。どうやって加工してるのか知りたい。ただ鮮やかなのは夏らしくてすごくいいし個人的に好みでもあるんだけど、上で書いた通りシナリオが面白くてぶっ通しで進めたくなるのに、画面が明るくて目が疲れてきてしまうんですよね。なのでもう少し彩度低かったらありがたかった。まあ休憩挟めばいいだけの話だけど。
イベントCGも例外なく上手くてキレイです。個人的に水着CGが好き。ただ「なんでここイベントCGないの！」ってシーンがちらほらあったな。れあるに見られるシーンとか絵が欲しかった。グロとか規制が必要じゃないシーンでも真っ暗な画面がちょこちょこあったので少し物足りなかったです。
アニメーションも要所要所あってどのシーンもすごく効果的でしたね。院府君がお酒飲むかのシーンは見ててすごい不安になったし、個人的にはタイトルロゴの出し方がカッコよくて見た瞬間テンション上がりました。演出良かったですね。くどくないのもいいところ。


で、システムなんですがこれが個人的にちょっとしんどかった。
探索が序盤は楽しいんですが、中盤以降行動範囲が広くなって回るのが大変になってくる。探索前のイベントでヒントが出されてる時は目的の場所に直行すればいいけど、どこでイベントが発生してるのか分からない場合はいちいち島中回らなくちゃいけないのが面倒でした。全体のマップみたいなのがあれば嬉しかった。そしてフラグアイコンが小さくて見つけづらいよアレ～～～～。背景が写真で画面の情報量が多い中でアイコンがぽつんとあっても見落としてしまうよ。。。実際まだ目が慣れてない序盤にアイコンが見つけられなくて泣きそうになりました。
それと捜索なんですが、その場で得られる情報が全部でいくつなのか画面に表示してほしかった。得られる情報がいくつあって、今どれだけ取得したのか分かればありがたかったです。あとクリック時の当たり判定が狭い気もしました。
あとセーブ！！　自由にできないのがめっちゃ不便！！　ツクールMVの仕様らしいんですがこれが一番キツかったです。選択肢の前でセーブする癖があるので反応しなくてめっちゃ焦りました。救済措置として大切なシーンの前にはちゃんと「セーブしますか？」とタイミングを作ってくれてるし、まめにまめにセーブしとけば大丈夫……なんだけどセーブ画面にサムネイルやテキストの表示がなくてどのセーブデータがどのシーンのものなのか分からないのが残念。内容的に新規セーブデータをどんどん作った方がいいので地味にツラかった。
システム自体は面白いし楽しいけど痒い所に手が届かなくて、もう少し充実してたらもっと文章に集中できるのに、、、と思いましたね。
てか謎解き難しかった……。パソコンのパスワードかなり考えました。


すんごい長くなってしまった……
まとめると、シナリオはかなり面白くてグラフィックも素晴らしいけど、システムがちょっと不便でした。
でもめちゃめちゃ面白かったです。シナリオの完成度高すぎ作者さん文章力ありすぎ。
次回作も大いに期待してます！！！！　沢山の人に遊んでほしいゲームです。
ちなみにプレイ時間１～２時間と書いてますが、私は４時間かかりました。

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