ラッキースケベの対応でヒロインに嫌われて難易度を下げるRPG。
※ネタバレ含む
クリア時間 3時間41分 (キャレスED)
+4時間45分 (全ED回収、全スチル回収まで)
初クリアレベル 24、25
物理攻撃も魔法攻撃も無効化する魔物を連れた三人組に
村を襲われ、村人たちもさらわれてしまったオスカー。
その魔物に唯一有効なのは嫉妬の感情のこもった攻撃だった!
ヒロインたちの好感度に差をつけてその魔物を倒し
村人たちを取り戻す短編RPG。
システム的にはヒロイン間の好感度によって威力の変わるスキルが
いくつかあり、そのスキルでしかダメージを与えられないボスが
中盤から終盤にかけて登場するのが特徴的である。
好感度の一番高いヒロインとそのスキルを使用するヒロインの
好感度の差がダメージに加算される嫉妬攻撃が代表的で
一番高いヒロインは好感度がダメージに反映されるスキルを覚え、
敵側もこちらの好感度の平均値が威力になるスキルを使ってくると
好感度が重要なパラメータになってくる。
難易度としてはややRPG中級者向けで
ボス前の警告はあれど、回復ポイントはないので
回復アイテムを確保する必要がある。
ザコ戦の逃げるの成功率が低めで、1周目は戦った方が被害が少ない。
また、好感度スキルはTP消費スキルのため、
好感度スキルでないとダメージを与えられないボスの場合、
TPがたまるまでオスカーのみTPチャージ、ヒロインは防御するしかないため
ややボスは固めに感じられる。物理攻撃の命中率がやや低めなのに加えて
好感度スキルでもたまに命中しないことがあるので
そういった点でも戦闘が長引くと思う。
中盤以降、経験値をたくさん落とす敵が運の値によって時々出ることがあるが
終盤になると強力な魔法も撃ってくるので返り討ちにあうことも。
ヒロインとの好感度があるというと、恋愛ゲーに思われるかもしれないが、
イベントは現代ネタとラッキースケベでノリが軽く、恋愛要素は薄め。
敵幹部の一人のセリフが「マインクラ○トやってるみたいだぜ」とか
「リア充爆発しろ」だとか
幼女をさらう宗教団体の名前が「ロリロリコーン」で
そのボスの名前が「ジェイシー」「ジェイケイ」など
特にロッティ絡みのイベントはこういうネタを挟んでくる相手が多い。
ラッキースケベについてはスチルの大半がそれであり、
ヒロインとの出会い自体が
胸を凝視するスチルのものもあれば、
ヒロインと出会ってから、次に発生するスチルイベントで
必ず下着が見えるものが挿入され、
サブイベントのスチルでも、巨乳のエルフさんに縄跳びさせてみました、
幼女っぽい見た目のヒロインにスク―ル水着だけ置いて放置しました、なので
よくこのサブイベントからお色気に持って行ったなぁ、とも思う。
中盤からの展開自体は王道RPGでシリアスな面や
NPCあたりの地理的なしっかりした設定もあるのだけど
どうしてもこの二要素の印象が強い。
好感度はイベント中の選択肢を選ぶ、プールイベント等でヒロインを選ぶ、
サブイベントを発生させる、プレゼントアイテムを使う
などで上げ下げすることができる。
相手が一人のイベントの場合は選択肢後の結果が
good!やhateなどで表示され、二人以上の場合は
結果は表示されないものの、変動はしている。
3枚目のスチルが表示されるサブイベントは
好感度がある程度以上(130くらい?)ないと発生しない。
(※サブイベントの発生する位置を記しておく。
キャレス…ゴエティアの商工会所の2階→王都の酒場のマスター、
マリア…王都のピエロ→子供たち、
ロッティ…ゴエティアの屋敷の2階)
プレゼントアイテムは、渡すと基本的に10上がるものの、
キャラによっては5下がるものもあるので注意。
上記のサブイベントで2個、それ以外で8個確認したが
2周目に引き継ぎできるので、1周目は使わない方が無難かもしれない。
ヒロインの好感度によってエンディングが変わるのだが
1周するのにクリアレベルの2週目のイージーでも2時間くらいかかる。
好感度は2周目から、あるアイテムを使うことで確認できるようになるので
EDを見たいだけなら2周目の分岐イベントの前で全員の好感度を140にして
そこからプレゼントで調整すると1つエンド回収するのに40分くらいの時間でできる。
ただし共有セーブがないので、この方法だと
開発室でのスチルに反映されない。反映したい場合は周回する必要がある。
スチルがあるのは各ヒロインのエンドだけで、
孤独エンドはもちろん、博愛エンドでもスチルはなく
この2エンドはバッドエンド寄りなので
頑張って見るほどの価値があるかは悩みどころである。
※以下キャラについて 各エンドのネタバレも含む。
キャラについて
キャレスは幼なじみ世話焼きヒロインで、
個人的には戦闘でも使いやすくて気に入っているキャラなんだけど、
シナリオ上は不遇な印象で、オスカーに面倒くさいと内心思われているように思う。
サブイベントでも面倒くさそうにあしらわれるし、エンドでは思いきりケンカする。
他のヒロインのエンドでは一旦キャレスの方に行ったのに出ていかれるというふられ方をする。
スチルでも他ヒロインと比べてお色気要素がかなり薄いような…。
マリアは天然なエルフだけど、比較的出会って間もない川のイベントで
自分の身体的な魅力に興味をもつ選択肢で好感度上がったり、
下着系のプレゼントアイテムを渡すと
「着ているところ見てみたいですか? ダメですよ」と
笑顔で返したりするあたり魔性の女に思う。
苦手なものは焼いてしまえばいいじゃないという黒い面もある。
因縁の相手や過去自体はシリアス寄りではあるものの、
こういう女性、男性は好きでしょ?って要素を詰め込んだお色気要員な印象。
ロッティは見た目幼女のツンデレお嬢様。
プレゼントを渡した時、一番そのプレゼントに関する情報をくれる。
他の二人が押し倒すようなイベントでエンドなのに対し、
彼女だけ喫茶店でのデートなのでまともに恋愛している感がある。
オスカー、選択肢である程度どういう人物か変わるコンセプトではあるものの、
ロッティに女性を襲ったりしないように冗談で忠告されたり、
マリアに出会ったときも胸の感想を事細かに描写したりで
元からやや変態寄りの人物のように思う。
女性に対して意地悪で不埒だけど、
強敵に襲われたときは率先して壁になる、みたいなのが
シナリオで想定されるキャラで、
そのスケベっぷりにヒロイン3人から愛想つかされるのが孤独エンド。
博愛エンドだとヒロイン3人から好感をもたれているようで
3人の中から決めなきゃいけない→女って面倒くさい→
旅に出て距離を置いて誰にするか考えるよ→その旅で新しい女に出会う、
というどうしようもない無責任かつ好色を披露した印象。
孤独エンドと結末自体は同じだけど、博愛エンドの方がダメ男に思う。
こういうエンドの彼の性格をふまえると
本作の選択肢はまともな選択を選ぶよりも
面倒そうにしたり、スケベなことを言ったりする方が
キャラ的にも特定のヒロインの好感度を下げるシステム的にも
しっくり来るように思う。
王道RPGに現代ネタやラッキースケベな強烈な要素を入れた
ライトなノリの一作。
男性向けである以上に、ライトノベルのハーレム物が好きな人や
女の子に意地悪をして冷たい視線を送られたい人の方が
本作は楽しめると思う。
次回作に期待しています
ストーリーはせっかく面白いのにゲームバランスが悪すぎます
難易度も高過ぎる
雑魚で何度も全滅し、折れました
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