その発想はなかった
※ネタバレあり
トンデモなものとの恋愛を真面目に美しく書いちゃう作者の方の新作ですが、とうとう概念と恋愛したか……と十周回ってしみじみした気持ちになったとかならないとか。
とは言っても内容はマイルドなので誰でも楽しめると思います。詩のようなテンポで綴られる主人公の心情は変態的なものではなく普通に美しい情景をえがいたもので、クリックするごとにページをめくるように変わっていく風景はとても臨場感がありました。特に夜景の灯りを綴ったところとか綺麗だと思います。
この臨場感で音楽もSEもないのは少しもったいないかな……というのはわがままですかね。文字は少し小さすぎるように思いました。
作品としては千文字詐欺って感じで綺麗にまとまってていて、一つ一つの区切りごとの文章がどれもとても素敵な作品でした。フェチ的なものというよりは、自分の住むこの街が大好きって空気の方が近いかなと。途中で出て来た子の扱い的にも、もしこの話の続きがあるなら舵を切るのはいつものぶっとび恋路線ではないように個人的には思いました。この作者の方の作品のお試しにも丁度いいと思います。
次回作に期待しています
夜景だけど主役は夜景じゃないような
ゲームというよりポートレートソフトですかね
次は都会ではなく田舎を舞台にした自然版も創って欲しい!!
光と闇に溶け込んで
Ver.1.00でプレイ。
夜道を歩きながら夜景の見える場所に向かう男性?のモノローグで構成された掌編ノベルで
詩のようでもあり恋文のようでもある独特な語り口調と、おそらく自分で撮影したであろう
多数の風景写真が次々と切り替わることで独りの世界に浸りつつ夜の街を歩いて行く
臨場感が感じられます。
文字のサイズが若干小さめなのでもう少し大きくても良いようには思いましたが
夜の世界ならではの人の気配が薄れた感覚は個人的にも少しワクワクしていた経験があるので
妙に共感を覚えた気分になれる作品でした。
※余談
某ポートタワーは機会があれば登ってみたいですね。
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