自由過ぎる少年
Ver.0.50で旅立ちEND(一応ネタバレ回避のつもり)到達までプレイ。
家の前に現れたスライムを退治するだけだったはずがあらぬ冒険へと繋がるストーリーが
印象的なアドベンチャーRPGで、システムはRPGベースながら周回プレイ前提のフラグ管理型
アドベンチャーと言える内容になっています。
最大の特徴はスキルを使った自由度の高い行動で、正統派な謎解きから倫理的な
タブーにまで踏み込んだヤバすぎる行動まで幅広く柔軟に使用でき、リアクションも
相当細かく作り込んであり、隠し要素も多いのでその全てを見ようとするとかなりの時間が
かかると思います。
総エンディング数は不明ですが、数分で到達できるものから幾多の試練を乗り越えなければ
到達できないものもあり、トゥルーエンド的な結末への道程は難易度・プレイ時間と合わせて
かなり険しかったです。
ゲームとしてはシステム的な作り込みやコンセプト、シナリオも面白く興味深いものでしたが
一部の謎解きやボス戦の難易度がかなり高く(特にスライムの迷宮の謎掛けやスライムの豪傑戦)
ザコ戦にしても1ターンでは決着出来ない仕様になっているのでRPGとしてみると少々バランスが
悪いと感じるのが惜しいところではあります。
とは言え、自由気ままに好き放題する主人公の振り幅の広い行動は必見と言えるもので
特定ルートの熱い語りやグランドフィナーレの演出等、想像を超える密度の拘りを
感じられる作品なので、是非プレイしてその個性を楽しんでみて欲しいですね。
※余談
色々気になるシーンは多かったですが、個人的にはタンスイベントの達観しすぎな口調と
無慈悲な展開が印象的でした(苦笑)
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