結構個人的な感想、ネタバレも多く含めていて、気になる方は見ない方が良さげ。
終始ブレイブ・平均42レベル・13時間ぐらいでクリアした。
シナリオに傾く作品で、シナリオとシステムの比率は概ね8:2なところ。
全体的に言うと、
戦闘やシステムだけでは物足りない、シナリオの質に拘る方にはお勧め。
ここから下のレビュー内容は、
結構個人的な感想、ネタバレも多く含めていて、気になる方は見ない方が良さげ。
また、本編で採用されてないアイデア(主にオマケで見れる奴)を参考してない。
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「ダーク」というより、現実味。
まず魔族が牛耳る世界という設定なんだが、そこまで「魔族」の成分は高くない。
精々ヤクザが東京湾に人を沈む程度。
その後の栄耀貴族等も、殖民地の代理人とそう変わらない。
勇者が忌み嫌うことに至っては、日本のイジメ文化にしか見えない。
その結果、クリアした後の感想は、「あくまでも魔族という建前で、やることは人間と大差ない」に至る。
ゲーム内ではとある魔族NPCの口から「人間は全滅してはならない、必要としている」(概ねそんな感じのセリフ)とされているが、その必要性は全く見られていない。
誕生も食料も生産も生存環境も、どれも人間が居なくともやって行ける。
その疑問はクリア後に見られる魔王の正体を踏まえて納得出来たが、それでも「この歪んだ世界は全部魔王のせい」と言って過言ではない。
魔王という立場だから。。ではない。シナリオ通して、魔王は人間との共存を望んでいる。
魔王の政治能力が低いだからだ。(まぁこれ作者自身もオマケで言ってる)
そうね、例えば、手下が魔王の意を反して人間に害をなすところ、魔王が自ら視察に行く事件。
1、威信がない、かつ手下へのコントロールがなってない。
2、情報・観察・法律等、自らの意思を実施する真面な機関がない。
3、真面な政治もなってないのに、魔王自身が勇者狩りでいつも不在。
オマケでは、作者は続編の展開に少し頭を悩んでいるように見えるが、
ハッキリ言ってメルシーちゃんが世界を救いたいというなら、魔王の参謀になれば良いの話、どうせ感情が抜けたところで、理性だとそれが最善策。
理想的な勇者が誕生して魔王の悲願が達成されても、今度こそ人間同士が争う。
前も言ったが、魔族がやったことは人間とそう変わらないから、
魔王が倒されたところで、「全く問題が解決されてない」とも言える。
が、あくまでも現代思想からの考察で、作中の環境設定だとそこまで考えられる民度は高くないからそうするかは作者次第。
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自分は主人公のシルトさんが好きだった。
なぜかと言うと、「自分の意思があるから」。
日本作品だとよく見られる「偽善」・「空気読め!」・「他人の評価」等の話題は本作でも結構出るが、シルトさんはそれらに流されることはなかった。
強く言うと、中国の主流なろう・転生系小説主人公に似ている。
正義だろうと、邪悪であろうと、
利他的だろうと、自己中だろうと。
どんな人格・価値観でも、まず、「己が強い」だけでも好感を持つ。
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戦闘に関しては、うむ、少し微妙。
主にスキルの格差、そして数値(あるいはダメージ計算式?)のせい。
物理なら斧だけで足り得るぐらい、他の武器が霞んでいる。
魔法ともなれば、魔法力(これあげるのに結構難しい)が低いと、弱点突いても真面にダメージを与えられない。
スキルの獲得一見自由性高いんだが、選択肢そこまでない。
上も言ったが、数値ありきのダメージだから、物理か魔法かの特化効率が良い、二刀は使えない。
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最後に、あの子、そしてあの子、あの子、もう女の子で良くない?
こんな良作に出会えてハッピーです
今までにない世界観と物語で、最後まで楽しめました。
道具生成やスキル習得も楽しかったです。
エンディング後のリゼルがどうなるのか、気になります。
あとの二人は大人なので大丈夫でしょう。
あとグレンディールのその後も気になります。
このような良作を完成させ公開してくれた作者さんに感謝です。
星5つ。
☆五つ星の邪道な王道ファンタジー 理不尽な世界で 疑問と失意の混沌とした世界を生きる勇者
普通 勇者と言えば(なろう系とかの影響など)
みんな もしくはなんやかんやで誰かに感謝され 慕われるものというというイメージだと思うが
この作品では その真逆と言ってもいい展開が数多い
例えば 盾の勇者とかも はじめ嫌われてそのあとHappy展開
なんて例もあるが この作品は最後まで そんなものすらない
ぶっちゃけ ほぼ100パーセント自己完結 で
俺は幸せだで終わり
まるで友達0の少ない身内(ほとんどが欠席状態)だけで行われる葬式会場のど真ん中に
いるような気持になりました
とまあこれが私の
第一印象ですが
ぶっちゃけ 私はこの作品がとっても大好きになりました
他の作品では ほとんど全くと言ってもいいくらい見られない
ダークな魅力が 本当にツボです
テーマはずばり 勇者って何なんだろうこれに尽きると思います
そして その 何に気づけたときが最高の不幸であり
唯一の幸せに通じるか細い道
そん中の繰り広げられる数多の人間賛歌…いえ
勇者賛歌をお楽しみください
m(__)m
初めておっさんのキャラを好きになれました
笑
クヴァイは ロト世界(ドラクエ)における
オルテガ や ぱぱすのような存在だと思う
もちろん シルトもメルシーも血のつながりはないが
それでも 彼らにとっては まぎれもなく
誇りであり 最高の勇者なのだろうと
世界は一筋縄ではいかない。裏切られまくる勇者モノ
世界観がわたしたちの常識に当てはまらない世界観で、異世界らしくていいですね。
人間のあり方とか、シルトの勇者らしかぬ考えや過去、
シンプルに予想と裏切ったもの続きで読んでいてとても驚かされる場面ばかりでした。
勇者は同じ人間からも嫌われ者として扱われる上に、
魔族が統治する(街を作ったり、人間と共存しているとも言える)世界なので
勇者モノとしては決して王道とは言い難い世界観でしたが、
特殊な設定や専門用語はそれほど多くなく、話が頭に入ってきやすい作品です。
物語は全編シリアスですが、ちょいちょい挟まれれるコメディもあり。
残酷でありながら非常に現実的な物語で、ファンタジーでありながらリアリティを
感じ取れる部分が作品の持ち味だと感じます。
起承転結の移行がとてもスムーズで強引なストーリー進行が少なく、
滑らかに違和感なくシナリオを楽しめました。
しんどいくらいの絶望もあり、感動もあり、色々と考えさせられる話でした。
主人公・シルト以外のキャラクターも魅力にあふれており、
物語が進むにつれてどんどん感情移入してしまいました。
パーティメンバー以外のサブキャラクターたちの行動理由も読んでいてとても気になりました。
ちなみにブロマンス風ということでしたが、ちょこちょこ挟まれるコメディは
BLとしては成立こそしていませんが、それっぽい雰囲気ではあります。
苦手な自覚がある方は避けて読むのが無難です。
ゲームシステムは王道ですが解説付きで丁寧でわかりやすい。
オートバトルがあって非常に助かりました。
シーン中に流れているBGMもいいですね。
背景などマップも昔ながらのドットRPG風で凝っていて、飽きない見た目です。
宝箱やアイテムなどの要素は少ないですが、シナリオに没頭させるためと考えるといいと思います。
勇者だからって、こんな世界なんか救う必要ない。それより大事なのはどういう勇者になりたいかだ。
Ver 1.09
クリア時間 13時間16分(難易度ノーマル)
クリアレベル シルト34、メルシー29、リゼル34、ヴァルツ32
魔族に支配され、勇者が忌み嫌われるようになった世界で
少年時代に旅に連れ出してくれた勇者が死に際に笑顔だった理由を探すため、
シルトは22歳になった日に魔族を殺すことで自らも勇者として旅立つ
シナリオ重視長編RPG。
本作の特徴はとにかく勇者が報われない世界観である。
よくあるRPGでは村を助けたら感謝されるのが定番だが、
このゲームで村を助けたら恨み言を言われ石を投げられ追い出されるほどの
仕打ちを受けるのが基本パターンになっている。
その度に流れるどうしようもない報われなさを表現したようなBGMが
綺麗な曲でもあるのだけど、本作の雰囲気に合っていて
非常に印象に残る。
大前提として、この世界は魔族に支配されており
そんな魔族に対して反抗する者が本作の勇者になる。
そのため、本作の勇者は「現体制への反逆者」なのである。
その上、本作の魔族は権力も戦闘力も強大であり、
少し勇者が立ち寄っただけでも、その村を滅ぼすほど容赦がない。
武器すら持つことも許されない人間ではとても太刀打ちできず
結果、自らの身を守るためには魔族に従うしかなく
魔族に目をつけられるきっかけを作る勇者を大半の人間が忌み嫌う状況が
出来あがっているのである。
人間から「保身」のために忌み嫌われる、勇者サイドのプレイヤーから
すれば人間って醜いなと感じるかもしれないが、勇者たちも例外ではない。
人間から嫌われる以上、食料も薬もロクに手に入らず
「保身」のために殺して奪うしかないという恐ろしい展開も準備されている。
誰もかれもが余裕がなく自分を守るためだったら何だってやる、
本作には人間が「保身」に走らざるをえない世界観でもあると
思う。こんな世界だからこそ、
シルトは世界を救おう、いや、変えようとする勇者ではないのだろう。
本作の大きなキーワードは「絶望」である。こんな世界であり
報われないことが多いのだから絶望しない方が難しい。
そして、その絶望が限界に達するとある現象が起こる。
それが本作の中盤から終盤にかけて大きな意味をもつようになる。
また、1章の終わるあたりで、生きる術も分からず絶望に生きるくらいなら
ここで仕留めた方が優しいという旨のセリフが出てくる。
衝撃的な場面でもあり、終盤までこのシーンを覚えておくと味わい深いと思う。
「絶望」もあれば「希望」も重要なキーワードで、
「絶望」しかないのであれば人は諦観し、むしろ絶望しなくなる。
「希望」がありそうだからこそ、より人は「絶望」するのだと
本作の数多くのイベントで体感することになるだろう。
旅の終着点の勇者にとって最後の希望の街っぽいのも
意味深に思う。
本作は5章構成であり、前半の1~3章くらいは
勇者の立ち位置や、本作の世界観が主題、
後半の4~5章はそんな世界の中でシルトはどんな勇者になるかが
主題に移るように思う。
また章と章の間に小数点表記の章間イベントが存在する。
10分~20分ほどのほかのキャラの視点での物語や回想イベントであるが
意外と重要な伏線が挟まれていることが多い。
ただし、3.5章にあたる勇者クヴァイとの出会いからその最期までの回想は
途中セーブ無しで1時間以上ものボリュームを誇る。
前半の謎の大半が明かされる場面であるので、
じっくりと時間のあるときに心してプレイしてほしい。
本作はさりげない会話の中にも重要な伏線が
含まれていることが多く、それがどういう意味だったかが判明する会話で
以前張った伏線の該当シーンを改めて流してくれる。
そのため、1周プレイするだけでも、伏線が巧みなシナリオなのが
分かりやすいようになっている。
複雑な設定もあるのだがこちらには布石が打たれており
ほかのキャラのイベントで描写してから
同じことがこのキャラに起こっている描写を入れるため
一度に説明せずにワンクッション入れてきて徐々に説明を入れるため、
こちらも非常に分かりやすい。
布石によって先が読みやすい部分もあれば、
意外な伏線で驚かされることもあり、
シナリオの展開のさせ方がなかなかに巧妙である。
システム面について、本作の敵は、敵の外見の種類ごとに
例えば、物理攻撃を反射するが魔法に弱い、状態異常攻撃を行う、
などの特性があり、そのモンスター自体と戦うのは初めてでも
同じ外見のモンスターであれば、どういう特性を持っているか
対処しやすい印象が強い。また、弱点や属性は攻撃対象を選択時に
表示されるので、それに沿って対処していくこともできる。
本作のスキルはスキルツリー方式で、スキルの取捨選択ができるが
戦闘時にコマンドで選択できるスキル(非パッシブ)については
複数回選択して、スキル自体の威力を上げることができる。
これをやらないと、1章は問題なくとも
2章の最初のダンジョンのボスで
弱点をついてもほとんどダメージが入らなくなるくらい
本作の攻略において、必須要素なので注意。
威力を上げたスキルとそうでないスキルでだいぶ威力に差が開く(特に魔法スキル)ので
必ずしも弱点をつくのが有効とは限らない。
特に序盤だと弱点よりも物理攻撃の方が結果として
ダメージが大きいことも多い。
ただし、中盤以降は特定の攻撃を無効化、反射する敵も多く
特に魔法と物理は敵によって使い分けを要求されやすいので
分散させすぎず、一本に集中させすぎずのスキル構成にバランスが必要になる。
ノーマルでプレイする分には、スキル構成に気をつかえば
4章終盤のシルト一人で始まるボス戦を除けば、さほど難しくはない印象。
また、独特なのが本作は敵を倒してもお金が手に入らず
敵を倒すことで手に入る欠片アイテムを消費してアイテムや装備を作るシステム。
倒すと手に入る欠片は各章ごとに同じアイテムで統一されており
どの敵を倒しても欠片は集まるので、特定の敵を狙って倒す必要はなく
敵を倒してさえいれば、アイテムも装備を整えることができる。
※各キャラについては本レビューでは割愛する。
勇者が基本的に報われない、シビアな世界観で
どんな勇者になりたいのかを探す、自分はどうありたいかを探し求める一作。
舞台自体は中世ファンタジーだけども
保身ばかりの世界というのは現代に通じるリアルさがあって印象的に思う。
他人の為に頑張って行動するも日頃報われないと感じている人や
今の世の中、世知辛いなぁと感じる人は共感しうるものが
本作にはあると思う。
勇者が助けたその後どうなった
勇者が嫌われた世界で旅をするシナリオ重視RPG。
勇者を支援した、勇者が滞在した。それだけで魔物から目を付けられ襲われてしまう。
勇者が抵抗すれば魔物が逆上してまた街を襲う。何もしなければそれなりに過ごせるのに。
いつしか勇者は余計なことをする厄介者として扱われていた。
というすごい世界観で旅をします。
どこに行っても勇者お断り、店は利用できないなど辛かったです。
こんな世界で救うとはなんだろう、勇者とはなんだろうとずっと悩みます。
悩むことがメインだった気がします。
最終的にシルトが出した答えはらしくて良かったです。
王道RPGに飽きた人におすすめします。
シナリオ重視
RPG部分はレベル上げ、装備製作などしっかりやっていればいれば進めます。
少し時間はかかりますが、それでクリアできるなら簡単です。
私はシルトを魔法キャラに育てました。
会話イベントはかなり長いです。
メインキャラが全員男なのはいいのですが
それよりも中性的な見た目の男が多いのが気になりました。
重苦しい世界観を見事に描き出した
「プレイヤーキャラクターが作中世界で絶対的な正義とは限らない」。
こういう構成のものも多くなってきましたが、この作品では完全に
プレイヤーキャラクターが作中の世界で疎まれている存在という
やってみたいけどなかなか難しい手法です。
そこを突き詰めたものであり、中途半端な正義譚にも流れず
表現したことには賛辞を送ります。
私自身も作って発表している側ゆえに、冒頭のコンセプトを持つ
ストーリーを作る上でのひとつの事例として覚えておきたい作品です。
ですが、どうしても気になるのです。誤字と文法誤りの多さが……
そこで作中世界への没入に水を差されることもありました。
こちらで無償にて文章校正を請け負っても良いとさえ思うほど
「土台」が良いものという事実には変わらないです。
メルシーめちゃかわいい
※若干ネタバレあり
18時間ほどでクリアしました。
戦闘は難しくなく難易度も選べるのでRPG慣れしていない人でも問題ないと思います。
基本的には重苦しいストーリーですが随所で笑わせてくれるところもあり、ほのぼのプレイできました。
…からのラストのアレは…心臓が押し潰されました。
本当にアレで終わりなのでしょうか…(´;ω;`)
とは言いつつも報われなさ過ぎる最後もこの作品の魅力なのかなぁと。
派生作品も公開されているので是非プレイしたいと思います!
クリアしました!
世界観が独特で引き込まれるものがあり、一気に最後までプレイしてしまいました。
勇者が嫌われる世界観は見ないことはなかったものの、ここまで報われない方向に吹っ切った作品はなかったかなと。
パーティーのバランスも良い感じでした。マイペースな主人公、ツッコミ&抑え役、主人公を妄信する子ども、それらを見守る大人という4人の人間関係が絶妙だったと思います。ただ、メルシーやリゼルに比べ、ヴァルツは印象が薄い感じでした。なぜ主人公が彼をそこまで信頼するのかも、描写がもう少し欲しいように思いました。
サイドストーリー的に、グレンとシズクというもう一組の勇者の関係があったのも良かったです。
プレイ時間の半分以上はテキストを読む感じでしたので、RPGよりADVに近いかもしれません。一旦ストーリーが始まるとかなり長いですが、所々にセーブが入るため、そういった配慮があったのは嬉しかったです。
気になった点ですが、漢字の誤変換が目立ちました。文章を読ませるゲームだけに、結構気になりました。EDもハッピーではないので、ストーリーは楽しく追えましたが、最後は少しやるせない感じになってしまいました…トゥルーエンド的なものが欲しいです。
ブロマンス風ということですが、露骨なものはないので、男性キャラばかりという点が気にならなければ問題はなく、他の方にもプレイをお勧めしたいと思います。
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