コンパクトスペクタクル
スケールの大きな話のわりに、ストーリーがそこまで冗長でなく
テンポよく話が進むのが良かったです
最終章ではザッピングシステムのように、登場人物の行動に相互作用が生じて、「428」的な楽しみ方ができました
ただ目の前の事象を変化させるのではなく、想像力を働かせて未来への影響を考えるのは
ゲームとしても歯ごたえが増しますね
ちょっとした変化による差分もあり、フリーのアドベンチャーゲームとしてはかなり頑張っていると思います
素手で銃と戦えるスーパーな登場人物も1人にとどまらずにいますが
そこらは、スペクタクル要素のためのご愛敬といったところでしょう
今年はオウム事件に一つのピリオドが打たれたこともあり
扱ってる題材的にもトレンディなのではないでしょうか?
スノボの人だの、てーきゅうの人だの、うるさくならない程度に現代ネタが入っているのも面白いですね
全くの無関係だった複数人物が協力し、大事件に挑む
そういうドラマが好きな人にはお勧めです
以下攻略のTIPS
ネタバレの関係とかを考慮すると、男子高校生→女子大生→刑事の表示順にプレイすると良いと思います
トゥルーエンドに至るには、最後のトリガーを引ける人物を絞るのが大事です
ベストな結果ばかりが良いとは限りません
フラグにはなっていませんが、ヒントは民宿にもあります
分岐が楽しいゲーム
プレイ時間は4~5時間くらいです。
商業で「ルートダブル」というゲームがあり、それに雰囲気が似ていたのでDLしました。
内容としてはそんなに共通点はありませんが、多視点を好きな順番でプレイできる点は同じでした。
3つの視点が最終的に一か所に収束するのが面白かったです。
サスペンス・SFが好きな人は結構楽しめると思います。
特にサスペンスという点では演出が丁寧で臨場感がありました。
また、選択肢による分岐が丁寧で、ゲーム的な楽しさが大きかったです。
トゥルーエンドへ辿り着く条件が割とシビアなので、攻略面での楽しみもあるかと思います。
細かい所では色々気になる点があるかもしれませんが、
全体としては大団円で終わる綺麗なシナリオでした。
少し長めのサスペンスノベルとしてオススメできる作品です。
惜しい一作
最初はカルト村を調べる高校生の話だったのに、
徐々に世界を揺るがすスケールになる系
空手を部活で始めたばかりの女子大生が武装テロ組織をたった一人で壊滅させたり、
荒唐無稽でリアリティの欠片もないフィクションになってしまったのが残念
高校生と大学生は覚醒したが刑事だけ凡人のままだし、ピークのはずの中盤からの萎み方も残念でした
絵の種類も少なくて、高校生が殆どのシーンでポケットに手を突っ込んだままなのも変です。
態度が悪過ぎる。
コンビニに行くみたいな格好をしてる女子大生がそれをお気に入りの服といってたり、
絵と話の齟齬も酷かったです。返り血を浴びてもグラはそのまま使い回しだし
選択肢に振り回されたゲーム
ネタバレを含みます。
自分は普段、選択肢のあるノベルゲームをプレイする際にはセーブ・ロードを利用してできるだけの選択肢を回収するが、時たま面倒になってしまうこともある。しかし、このゲームではそれが非常に楽しかった。
まず選択肢の数がなかなかに多く、そこから分岐した際のテキスト量もまた多い。それが世界観の説明や事件の情報だったりするので、読むのが特に苦には感じなかった。バッドエンドもいくつか存在するので、エンディングリストかエンディングナンバーの表示が欲しかった。(ver1.00の時点ではその機能はないが説明文にバージョンアップでの対応予定があると記載あり)
グラフィックはメインのキャラと重要なキャラには立ち絵があり、その差分も豊富にあるので見た目に楽しい。重要なシーンにはスチルも用意されているので、ストーリーの臨場感を味わうことができ、とても良かった。特に真紀ちゃんかわいい。
そして内容についてはサスペンス、ミステリー(プレイヤーによる事件の推理は必須にならない)がメインとなっているが、一部、オカルトや伝奇が介在する場面があるので、そこが評価の分かれる部分ではないかと思う。そこに関しても単体で見れば十分魅力的な作りになっているのだが、メインのサスペンス部分のリアリティ溢れる話がストーリーの芯になっているので、オカルトはやはり浮いたように感じてしまった。
キャラクターの個性はよく出ており、オカルトマニアな少年、頭の回る(上に腕っ節の強い)トラウマを抱えた女性、仕事熱心な男性刑事と、それぞれの視点でそれぞれの楽しみ方ができたのが良かった。サブキャラクターも個性的で、久島などがしっかり作られているおかげで話にとても張りが出ていたように思う。特に真紀ちゃんかわいい。
終始、緊張感のあるストーリーに仕立て上げられており、読み進めていてだれるシーンがほとんど存在しなかったのに驚いた。違う視点の物語がそれぞれ交差していくというシナリオで「街」や「428」を思い出したが、それぞれの話の核にあるものが同じであることや、最終章でストーリーが完全に一体化することもあり、複数の視点で情報を得たプレイヤーが考察しながら進めていける作りになっていたのはより没入感がありとても良かった。
基本的には選択肢を適当に選んでいても進められるが、トゥルーエンドを見るためには一部で適切な選択肢を連続して選んでいかなければならない。それも、プレイヤーとしては合理性に欠く選択が必要になるので、私のようにセーブ・ロードを用いて選択肢を"選んで"進めてしまうと初見ではまず到達しないだろう。劇中にヒントや、選択肢の違いによる違和感が散りばめられているので、トゥルーエンドの存在に気づいてさえいれば最終章を何度か繰り返しプレイすることで見られるだろうと思う。ただその選択肢も二重構造のひっかけのようになっていて、最後の最後で「やられた!」と気づき、私の場合はまた最終章をやり直すことになり笑ってしまった。
いい意味で選択肢に振り回されたゲームで、トゥルーエンド後はとても満足しました。真紀ちゃんかわいい。
面白かったです
エンディングまでプレイしました。
途中選択肢もあり、最後が墓参りと悲しいものだったので、トゥルーエンドのようなものがありそうでしたが、ゲーム中にもリドミーにも特に記載がないので、エンディングは一つということでいいのでしょうか。
内容ですが、離れた場所にいる、年齢も性別もバラバラな3人の視点から物語が進んでいきます。数は少ないですが、選択肢が別の主人公にも影響を与えることもあり、「街」や「428」が好きな人には特にお勧めかも。ストーリーは割とハードで、死や血の描写もかなりあります。温かい絵柄とのギャップがいいですね。「ホラー」とあるように、脅かし要素や気味悪い描写はありますが、きついものではないと思うのでご安心を。
高校生や大学生は覚醒して別人みたいになってしまいますが、刑事さんはそのようなことはなく、地味に頑張る感じがあって、一番好きなキャラでした。
設定や背景がしっかりしているので、読んでいてワクワクして、楽しかったです。ありがとうございます。
最後に、ちょっと気になった点を挙げます。
・高校生が刑事さんの携帯電話番号をどうして知ったのか
・運転手さんも感染していたとしたら、運転は大丈夫…?
・バスは14台あり、それぞれに犯人がいたはずなのに、最上階には犯人側が3人しかいなかったのはどうしてなのか。
・ワクチンは害のない病原体を注射して抗体を増やすもので、予防には効果あっても、治療用ではないような気が。また、抗体があったとしても、それからワクチンは作れないと思います。
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