凄まじい感情の波。面白かったです!
エンディングまでプレイ。素晴らしい作品でした。
<システム>
メインの探索パートはノンフィールドRPG作品らしく、経験があれば迷うことは少なかったです。
ダンジョンを前進していき、ランダムで現れるアイテムをクリックしたりエンカウントした敵とターン制コマンドバトルを行ったりする。
難易度は慣れるまで怖かったですが、実はいくらでも救済措置があるのもよいですね。
もちろんゲームが苦手な方にはかなり厳しい部分も多いと思います。
ゲーム慣れした自分には、快適かつ緊張感のある絶妙な難易度と感じました。
<世界観>
この作品が傑出して優れているのはやはり世界観でしょう。
スクリーンショットを見て惹かれるものがあるなら、必ず期待以上のものを返してくれるので遊ぶべきだと思います!
シナリオ、テキスト、画像など、全てが独特の味がある。
「混沌」とした地獄だからこそ、絶対まとまらなさそうな情景がひとつの世界にまとまっている。
作者さんは相当映画や本なども大好きなのでしょうね。
ご自身の中にあるイメージを、膨大なインプットで磨いたセンスで思いっきり出力しているような印象を受けました。
作中に登場するあらゆる言葉が、光景が、こちらの感情を刺激してきます。
世界観が複雑で混沌としているからこそ、きらっと光る純粋な感情に触れたとき、胸がぎゅっとするような感動がありました。
もう一度言いますが素晴らしい作品でした、ありがとうございます。
独自の世界がとてもよかったです!!
クリアしました!
あじさいエンドを見たのですが、
他のエンドも後に見ようと思います。
地獄にある塔を下へ下へと
もぐっていくノンフィールドのRPG。
自分はノンフィールドRPGは
あまりやったこと無いのですが、
このゲームは、とても面白く楽しくプレイできました。
システムがひとつひとつ、丁寧に
作られていて、戦闘の繰り返しだけど
ぜんぜん飽きなかったです。
そして、世界観、シナリオ、キャラクター、
どれも深い闇を感ずる独自のものがあって、
とてもよかったです。
塔を下ると様々な町に着くのですが、
どの町も特有の味わいがあって、面白いです。
キャラクターも皆、それぞれの
暗い過去を抱えていて、キャラの語りを
聞くのがとても面白く興味深かった。
個人的には「エレン」というキャラが
気に入りました。
エレンが「同情なんて飛んでいってしまえばいい!」
と言って、くるくると踊りまわるシーンは
悲しくもとても美しいシーンでした。
アイテムひとつひとつにちゃんとグラフィックがあるのも
コレクター欲をそそる感じで、よかったですね。
特に、ナイフはかっこよいものばかりで、集めたくなります。
とにかく、RPG好きなら絶対やってみてほしいし、
スクリーンショットの絵を見てピンと来た人なら
ハマると思います。
私はめっちゃハマってしまい、
寝食忘れて3時間ぐらいぶっ続けで
プレイすることもありましたね(笑)。
なかなか、中毒性の高いゲームです。
素晴らしいゲームをありがとうございました!
次回作があれば、やってみたいです。
ではでは!
レーあと暮らしたくなる雰囲気がお気に入りです
女性のみでクリアしました。アイテムが序盤が特にきつい。情念は兎に角あっという間に溶けていくので、敢えて情念0のまま体力回復のみに集中したり、尖ったやり方が案外すんなり進めるかもしれません。それはそれで困難ではありますが、HP回復のみに絞るという行動一本化が出来るので、資金繰りに困ったらやってみるのも良いでしょう。
最後のあの辺りの演出は評価が分かれるのも無理はないと思いました。が、個人的には主人公がそれだけ思いを寄せていた+地獄前の記憶だと一言も声を掛けられなかった後悔の証、と取れました。今までの道のりで無口、悲しそう、という他者からの評価そのもので、彼女の喪失感のあまり、その埋め合わせに殺す作業に集中してただけだったのかもしれません。…とはいえ、街なり道なりで結構人助けなり会話なりもしてたりするので、その辺りの不徹底さ故に評価が割れるのはしかたないかなぁと。ベーゴマわたしてるあたり、最初期の方で既に喪失感一辺倒というわけでもありませんからね。
作品の素材系統はほぼ全て自作という手の入り用で、そこも評価が高い点です。またBGMの使い所も上手いので良い空気にさせられます。お勧めしたい作品ではありますが、癖が強く軽く触るにはボリュームが凄まじいので、じっくり腰を据えて取り掛かると良いでしょう。
非常に好みだが終盤が惜しかった
ネタバレを含みます
性別:男でのみクリアしました。
レトロな雰囲気のするノンフィールドRPG。
何よりも独特な雰囲気が素晴らしい。
味のある絵と癖の強いNPC、立ちはだかる異形に、無機質な塔内部、地獄に点在する奇妙な街、
それらが合わさって独特の世界観の表現に成功しており、引き込まれる、という言葉がよく似合う。
システムは単調で不親切な部分も多く難易度は高い。しかし理不尽な難易度ではなく、むしろそういった古臭さも独特の世界観の形成に貢献している(気がする)。
塔の内部で出会うNPC達も魅力的で、ランダムイベントで出会うたびに会話を楽しむ事ができました。
「異形青春RPG」の名に偽りはなく、様々な理由から地獄を訪れた少女達と交流を深められるのが楽しかった。
欲を言うならヒロインに限らず、これらNPCの皆ともっと交流がしたかったですね。あるいはNPC同士の掛け合いをもっと見たかった。
ただ、惜しかったのはラスト付近です。
これまで無言だった主人公が言葉を発してヒロインに呼びかけるイベントがあるのですが、
自分はそこで、置いてけぼりにされた感覚を受けました。
喋らない主人公が物語の要所で喋る、というのは王道の展開ではありますし、喋らせる事自体は悪くなかったと思います。
しかし、ここで喋り始める主人公が案外個性が強いんです。
「俺」という一人称がはじめて現れ、ヒロインに熱い言葉をぶつけて手を伸ばします。
これまでプレイヤーの分身だった主人公が唐突に別の個人となり、プレイヤーが選んだヒロインと会話するもんで、正直、非常に微妙な顔になりました。
喋らせることは悪くない、しかし喋らせ過ぎだった、と思います。
ラスボスとの因縁もプレイヤー視点では、最終決戦まで察する事すら難しい。
喋らない主人公の割に背景が盛られており、かつそれが終盤まで分かりにくかった。
主人公の扱いを少し間違えてしまったと思います。地獄に潜っているのはプレイヤーの分身なのかプレイヤーの操るキャラクターなのかをもう少し明確にしてほしかった。
人の後悔ややるせなさや苦悩に触れたい方にオススメ
地獄とよばれる塔を延々と下るノンフィールドRPG。
はっきりいって戦闘バランスも良くはなく、単調を絵に描いたようなゲーム。
しかし、塔を下る過程でランダムに登場するキャラクターが面白い。
彼らは、しゃべらない主人公に話しかけてくるだけなのだが、
塔を降りれば降りるほど、彼らは心を開き、自分の抱えているものを語ってくれる。
神のために敵を虐殺し続けた古代のアステカの戦士や妹のために戦争に参加した知恵遅れの兵士。
天使にノアの箱舟を作るようにいわれた女子高生やなぜか血まみれのサラリーマン。
やたらと主人公に好意を示してくる中世の農村の少女やドイツの女兵士。
みんな、自分の守りたいもののためにがんばって、でもその結果を悔いている話が聞けます。
はっきり言って、その話が聞きたいだけでクリアしました。
これが楽しめた人はSTING!のバロックというゲームも楽しめるのではないかな?
なんにせよ、後悔が多い人生を歩んでいる人ほど楽しめると思います。
えーと
ゲームに情念というステータス値があるのですが、
何というかプレイヤー自身に情念値が求められるようなゲームでした。
情念値が足りない日はプレイ出来ない。とか、
3時間プレイすると情念値が無くなってプレイヤーが行動不能になる。とか、
そんな感じです。
世界観がかなり面白いと思いましたが、
ラスボスにつなげていく部分のストーリーは地獄の舞台にしては
ちょっと惜しいかなと思いました。
現実の街並みなどを見て、本当に彼女がラスボスで良かったのか
考え直してみるのも悪くないと思うのですが?
以上を含めて面白いゲームでした。
とても面白かったです。すごい作品!
おまけ、エンディングの4つをクリアさせてもらいましたのでレビューさせてもらいます。バージョンは1.01です。
とても力作であり、尖った所は思い切り尖っている製作者様の色々が詰まった作品というのがヒシヒシと伝わってきました。
ストーリーは「塔に入り、地獄の底へ潜りこんで行く」というシンプルな物ですが、そこで出会うキャラクター 一人一人や世界観が作りこまれており、「次はどうなるのだろう? どんな街に辿り着くのだろう?」と自然と次へ進みたくなる不思議な中毒性があった物語でした。プレイ時間10時間とありますが、10時間を感じさせない程です。裏ボスが欲しいくらい。
戦闘や難易度も突き放した物ではなく、塔の道中、アイテムが落ちていたり商人と出会ったりセーブポイントもあったり……ボスが登場しても、アイテムを駆使すれば簡単に倒せるという製作者の親切なバックアップが入ってると思いました。
一部の敵に出会うと九分九厘、辛勝&殺されかけるという古き良き雰囲気も味わえました。
説明文では素材を作って装備やアイテムを作れと書いてありますが、一式はお店で売ってるのでそれを買う事でもクリアは可能だと思います。
しかしバランスなど荒い所は荒いと思いました。
まず町ですが、町も全体的に画面をクリックして進みます。……なのに何処をクリックしたら移動なのか分からない! 一応カーソルが矢印から指先に変わるのですが、それでも分かり辛い! 最初街についてワクワクしながら散策するのですが迷う!
あと前述では突き放した難易度ではないと書きましたが……一部の敵は突き放して来てます。
ラスボスなどそれが躊躇で、会心の一撃を連発してきて「もう今まで上げて来たレベルとか関係ないんじゃない?」というような強さを誇って来ます。
このゲームは死ぬとタイトル画面なので、最初は良いのですが何回もゲームオーバーになると、そこがボディーブローのように効いてきました。
……と色々書きましたが、総括すると物凄く面白いゲームでした。
このゲームの中毒性、市販のゲームでは絶対登場させられないような魅力的なキャラクターも色々出て来るので、是非是非プレイ推奨です。
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