とにかく難解でハイコンテクスト
まず最初から全話フルオープンで面食らいました。
よく見ると画面最下部に案内が。
なるほど、これは親切…かなあ?見落としそうな気もする。
見落としてたら0話からやっていたでしょう。
マップのグラフィックは凄く美しいですね。好きです。
そして1話…から話が全然分からない。謎が多すぎる以上に、ゲームの主目的がわからない。
わからないうちにBADEND。えっ、続きの話があるのに各話でEND分岐するのか……ますますわからなくなる。
続きの話も、やり直しを要求されたり、別の話を選択させられたり、唐突にナレーションがしゃしゃってきたり。
劇中とメタの境界がわからない。雲をつかむようなふわっとしたプレイフィール。
話の全容がつかめぬまま、惰性でカタルシスもなく終わってしまいました。
うーん、ぜんぜんわからん。
ストーリー重視とのことですが、まず脚本構造の解明と不明瞭な情報の処理が先に来る。
そこを紐解くと、やっとストーリーが出てくるわけですが、そこまで行けなかった。
セカイ系伝奇小説から地の文を抜いたもの、という印象。
大量に詰め込まれた設定や概念に、瞬時にチャンネルが合わないと理解が厳しい。
周波数が一致しないと楽しめなさそうなゲームだと思いました。
フルコース料理のような作品
ボリューム感も満足感も高い、フルコース料理のような素敵な作品でした。
各お話で見るとそれぞれ独立した不思議な物語でしたが、読み進めていくうちにどんどん点と点が線でつながっていき、すべての輪郭が浮かび上がった後もしっかりと一騒動あるので最後の最後まで楽しめます。
「次はこうなるのではないだろうか?」「もしかしてこの子は本当は…」といった、今後の展開を予想することがとても合う作品です。
また、立ち絵やマップも作りこみが素晴らしく、絵本の中の世界のような雰囲気でありながらも、和を基調としたしっとりとしたダークファンタジー感も味わえます。
そしてなにより出てくる少女がみんな可愛いので、モチベーションが尽きることは一切ありませんでした。
今後も素敵な作品を楽しみにしています!
カタルシスを得られる良質なAVG
Ver1.15クリア感想
Ver1.05の頃から続きを待ち続けて、ついに物語の完成をみることができて感慨深い気持ちです。
※ 一応ネタバレ注意 ※
本作は可愛い絵柄と見せかけて、残酷かつ悲壮な物語が展開され胸が締め付けられました。
初見でプレイする人はやや難しい言い回しや、設定や世界観の理解に戸惑うかもしれません。ですが、物語を進めていけばいくほどその美しく残酷な世界観に浸っていき、どんどんと先を読みたくなっていく確かな魅力を持っていると
思います。
ストーリについて、順を追って断片的に明かされていく事実と、真実が分かったときのゾッとするようなカタルシス。情報の提供が絶妙に調整されており導かれるように真実にたどり着いていく構成は、様々な手法とアイディアにとんでいて飽きることなくみごとな作りでした。
キャラクターの可愛さと書き込み、世界の表現の美しさ、特に美しさの中に悲しみを含んだ雰囲気を演出するBGMのつかいかたが秀逸。
これらの作りこみが素晴らしく、作者のゲームに対する意欲を見て取れます。
題名でテーマである「無慈悲な笑顔」の真の意味は何だったのか、人それぞれに考察の余地はあると思います。
ですが、自分としてはこの物語は通して、真実だと思った事実は表面でしかなくその裏に隠されたもう一つの真実が重要な意味合いをもつという事をテーマにしていたように感じました。
一度意味が分かった「無慈悲な笑顔」という意味、しかしその裏にあるもう一つの「無慈悲な笑顔」の意味がある。
全ての物語を読み終えて、この話がハッピーエンドなのかどうか、それは自分で表面だけでなく裏も含めて考察する事によって意味が生まれるようにも思えました。
赤い神様美人さん。
悲しい歴史を振り返るゲームなので
悲しくなりたくない人は注意です。
やかろ先生のHPでの説明はとても丁寧ですよ。
素晴らしい作品ありがとうございました。
イラストに惹かれて始めてみましたが、お話も最高でした!!
◆少しネタバレも含みます◆
「オロホスの夢」でやかろさんのセンスにハマってこちらもプレイさせていただきました。
今回も最高でした。
探索はそんなになくてストーリーを楽しむ感じでしたが、ゲームとしても面白かったです。
最初は何もわからないのに、進めていくうちに少ない手がかりたちが徐々に線で結ばれていく感覚がたまらなく好きです。
そして今回も泣けました。
ゲーム実況中に何度泣きそうになったことか…(笑
村人や村主さんなどの、いけにえを出すサイドのストーリーも知りたくなりました。
完全な悪者も、完全な被害者もいない感じがとてもリアルで考えさせられます。
そしてみんなが救われる第4話が欲しいー。
でも完全にめでたしめでたしにならない部分こそが、やかろさんのゲームの魅惑的で惹かれる要素なのかも知れません。
次のゲームも待ちきれないくらい楽しみにしています!
悲しみの中に力強さも感じられる作品
※ネタバレ含みます
まず、とにかく絵が可愛かったです!出てくる女の子がみんなすごく可愛い!途中に出てくる男の子ももちろん!
そして、ストーリーを跨いでストーリーとストーリーを繋げるという展開にはとても驚き感動しました。
大人たちの理不尽さや身勝手さに振り回される少女たちの悲しみをひしと感じながらプレイしていたものの最後には
あきらめず未来へ繋いでいくという力強さにも感動しました。
最初はどういう意味かわからなかったことも後で考え直したときに「ああ、そういうことだったのか!」と思わされるシーンも多かったです。プレイしていて楽しかったです。素敵な作品をありがとうございました!
紡がれる輪廻の世界
3話各ED全て回収しました!
雨や晴れ、四季という普遍的な現象の中で生きる人々の願いや思惑の数々…。
「神話」というものはこうして紡がれるのかもしれません。
哀しい内容でありますが、見た後の悲しさは雨というより曇りに近いです。
ただ感情を揺さぶる悲しさではなく、人や神、そして世の儚さと残酷さにモヤモヤさせられます。
それだけに、短いながらもとてもしっかりしていて、余韻に浸れる深みのあるシナリオでした。
また、儚さを感じるBGMや、優しげなデザインがシナリオを引き立たせていて良かったです。
1話から順に読むとハッとさせられるものがありますが、3話を先に読んで「???」ってなってからまた1話から順に追うのも面白いと思います。
絵柄が
やかろさんの絵やっぱきれーだなぁ。柔らかいというか
第四話希望ニキ
第三話、誰かが紡ぐ話を読ませていただきました。私にはわかります。第四話でHappy End を迎えて完結ですね?(これは私の希望&予測なので無視してもらっても構いません)
つまり何が言いたいかというと、第四話、心からお待ちしております。
The girl's wish and, a god's wish...
ゲームの完成度は言わずもがな、マップ数は少ないながらも
要所要所の演出は「何となくゾッとする」感覚を味わえるでしょう。
美しいマップと可憐な少女、それらがつむぐは人間の限りなき欲望。
その美しさとのギャップは、ストーリーをより一層素晴らしいものにしています。
「神様」の意味が分かった時、きっと貴方もこの世界に引き込まれることでしょう。
・・・あ な た は 「 神 様 」 を 信 じ ま す か ?
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