闇がありすぎるけど面白い!
召喚された悪魔が主人公…ということなんですが、思考がズレた召喚士に振り回されながらも気を遣ったりするところがまた暖かいと感じました。
室内の探索をこまめにするかしないか、また諦めるか諦めないかで主人公の運命が左右されるので、何度も往復したり、最終的にどうなるかがまた楽しかったです!
また、チャーラ自身おかしな人かと思いきや、過去に不幸な出来事があったりと、闇の存在する内容もあって、通常の探索謎解きゲームとは思えないと感じたので、ストーリー内容としては単調でしたが、とても良かったです!
プレイを進めていくうちに、シトリーに対する好感度も持てました。
悪魔もつらいよね
ろくでもない召喚士チャーラに呼び出された悪魔シトリーのお話。
シトリーという悪魔は、実際にソロモン72柱の12位として存在を記録されているようだ。
命令に応じて美しい人間の姿を取る……歪んだ一方的な愛情を向けるにはうってつけの能力かも。
ゲームとしての攻略の方は、実のところ謎解きらしきものはなく、
適当に部屋にあるものを調べていくだけでクリアできる。
まあ、ゲームをクリアしたところで、実際のところ脱出はできないのだが。
何をしようが、結局のところチャーラの思い通りにしかならない所は、人によって好みが別れるだろう。
チャーラは、生い立ちは結構不幸だったり、
周りの人間はまあろくでもないのが揃っているのが伺えたりで、
歪むのも無理はないという説得力はあるのだが、
嘘をつく、約束を守らない、弱い者を身代わりにして自分の保身を図るなど、
人間のクソな部分を煮詰めたような性格をしているので、あまり感情移入はできない。
悪魔であるシトリーが作中で唯一の良心だ。
悪魔は召喚主を選べないので、全くお気の毒様である。
でも、悪魔は寿命が長いとかで、
チャーラが死ぬまで付き合わされる事もさほど悪く思っていないようだ。
悪魔のくせに大層なお人好しだな!
誰のエゴなのか
※ネタバレあり
緩い?怖い?そんな感じの監禁ゲー。チャーラとシトリーの関係性は殺伐としているかと思いきやシトリーなりの思いやりや気遣いなども見えたりして割と一言で言えぬ感じの多面性があり面白いです。シナリオも少し寂しいようなやっぱりエグイような? どのエンドも結構なインパクトがありました。全部ろくでもないエンドですが、チャーラ視点だと多分全てハッピーなのが面白いですね。
探索ゲーとしては片っ端から調べていけばフラグが立つのでわかりやすく、キャラの行動(シトリー以上にチャーラが)ぶっ飛んでいて濃い作品でした。でも可愛げがあって憎めない。
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