「幹部や捕虜を生贄として邪神にささげつつ他国との戦争を生き残るシミュレーションゲーム」という面白いコンセプトのゲームです。
国を維持し、他国を滅ぼし、邪神に生贄に捧げ、捕虜を洗脳するという「邪教団の醍醐味」をシンプルにまとめた作品であり、これらのバランスをとるのがなかなかにシビアなゲームでした。
初期から、黒の国の幹部が内政・外征に役立ってくれますが、後々の抗争を優位に進めるために侵略した国の捕虜の洗脳を同時並行して進める必要があったり、他国への侵攻速度が遅いと生贄の数が足りなくなり主力の幹部を生贄にすることになってしまうなど、色々と考えさせられるゲームだと思います。
ただ、気になった点として、せっかく面白い題材を扱っているのに演出が全体的に少しあっさりしすぎてる気はしました。
他国の滅亡シーン、エンディング、ゲームオーバーなどで、悲惨さを強調させるようなイベントをいれるとプレイヤーに達成感を与えられると思います。
また、武官のパラメータが多い割には説明が不足していたり、武官に属性がある一方で敵国の武官の属性が分からないためあらかじめ覚えて武官の属性を配置する必要があるなど、他国との戦争についてはもう少しシンプルな作りにした方が良かったのではないかと感じました。
非常に面白い題材を扱っているため、リメイク版などで本格シミュレーションになると、名作になると思います。
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No.35985 - 2017-07-08 12:06:32
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