※ネタバレ要素を含みます。
Ver.1.00でプレイ。
普通に読むと命の尊厳や死と向かい合う事の大切さを
描いているようにみえますが
それは現代の価値基準で受け取っているからであり
作品内の時代においては克服できる症状の一つとなった
突然死の治療を拒否している構図な訳で
実は読む人の価値観によって見え方が
全く変わってしまう作品なのかなぁと思ってみたり。
おそらく作品内の時間が進めば
更に死というものに対する拒否反応は薄くなっていく
と想像できますが、現代においても
かつて死の病と恐れられた疫病が予防接種一つで
回避できる手軽さになっている事実を踏まえると
たとえ死であっても克服できるなら
そうするのが当たり前の世界になっていってしまう
気がして複雑な気持ちになりますね……
まぁこの作品で見るべき点はそこではなく
彼女と彼の価値観の共時性とそれぞれのエゴの物語だと思うので
この文は捻くれ者の自己満足でしかないんですが(汗)
そんな訳で意図された楽しみ方ではないような気もしますが
個人的に興味深いテーマの作品として楽しめました。
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No.34988 - 2017-05-08 08:54:45
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