移り変わる価値観の中で選ぶということ
※ネタバレ要素を含みます。
Ver.1.00でプレイ。
普通に読むと命の尊厳や死と向かい合う事の大切さを
描いているようにみえますが
それは現代の価値基準で受け取っているからであり
作品内の時代においては克服できる症状の一つとなった
突然死の治療を拒否している構図な訳で
実は読む人の価値観によって見え方が
全く変わってしまう作品なのかなぁと思ってみたり。
おそらく作品内の時間が進めば
更に死というものに対する拒否反応は薄くなっていく
と想像できますが、現代においても
かつて死の病と恐れられた疫病が予防接種一つで
回避できる手軽さになっている事実を踏まえると
たとえ死であっても克服できるなら
そうするのが当たり前の世界になっていってしまう
気がして複雑な気持ちになりますね……
まぁこの作品で見るべき点はそこではなく
彼女と彼の価値観の共時性とそれぞれのエゴの物語だと思うので
この文は捻くれ者の自己満足でしかないんですが(汗)
そんな訳で意図された楽しみ方ではないような気もしますが
個人的に興味深いテーマの作品として楽しめました。
良い短編
最初はよくある感じの短編かなーと思ったんですが、最後まで読むと……なるほど! ってなる作品でした。以下ネタバレ
彼女に惚れて彼女に全てを託した彼の目は間違ってなかったんだなあと思わせる展開の話でした。設定&短いながら良い二人のやり取りや祖母の描写が生きてますね。
切ない話ですが、最後の主人公の感情の描き方や考えさせられる設定など、掌編としてはとても満足感のある良作ノベルでした。数分で終わるので時間ない人にもオススメ。
優しい作品でした
中盤の友人の発言が「?」と思ったのですがすぐにその疑問は解消されましたね
そんな時代が来ても変ではないというか ちょっとSFっぽさ? というか、なんというか 非常に面白い題材でした
数分で終わる短編なので気軽に楽しめる上に
寂しいながらも切なく優しい、温かい気持ちになれるのでオススメです
死への向き合い方…… 良い話でした
死というものを、誰が理解しているというのだろう?
※フワッとネタバレありかも
彼を事故でなくした女性の物語です。プレイ時間は10分程度でした。
後半の驚きの事実で、それまでやや疑問に思っていた部分が納得できました。それとともに作品のテーマも見えてきます。
死を軽んじてはいけない。それを尊重するからこそ生も尊重する、ということなんだろうな、と思いました。
短く無駄ないお話でした。良かったです。ありがとうございました。
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