人生がギュッと濃縮された作品です。
登場人物が一人一人丁寧にえがかれていて、それぞれの想いと言葉が胸に迫ります。
また、たくさんのスチル、細かく動くドット絵も凄かったです。
文章と画像が相まって、彼らに降りかかる悲劇を一層リアルに感じる事が出来ます。
なお、当方は『オズワルドのドキドキバレンタイン!!』からシリーズを始めたのですが、それでも結末がどうなるかハラハラしました。
某キャラクターが何故オズワルド王子に仕えているのか。
その深い理由も分かるので、本作で初めてシリーズを知った方にも・二作目のみをプレイされた方にも、是非ダウンロード頂きたいです。
本編は重厚な歴史ドラマです。立ち絵を使わずスチルを一枚一枚描いていて、物語と演出が素晴らしいのは他の方も言われているので他の視点から。
こぼればなしのジル さんとクロエさんの夫婦が本当に萌えます。
年齢差のある夫婦の描き方が、不器用だけど繊細で優しくて、もっと見ていたいという気持ちになります。
ジルさんが凄く素敵なんですよね。手にキスする姿が凄く様になる人です。
強面だけど紳士で人格者で、でも人間らしい弱さがあって…クロエさんや息子のオー君を見つめる目がとても優しくて好きになってしまいます。
結婚写真のスチルはジルさんの手がクロエの肩じゃなくて空中に浮いているとか、そんな細かい描写も面白いです。
本編が悲しいのですが、年齢差夫婦に萌えたい方にもおすすめです。
一本道のノベルゲームですが、他のゲームではなかなか味わえないものがありました。
架空の国が舞台でしたが、まるで史実から着想を得た歴史小説のようでした。
登場人物たちは独特なタッチで描かれていますが、それがこの作品には不可欠な要素であると感じました。
表情一つをとっても、複雑な感情まで表現されているようで、やや暗いテーマの物語ともマッチしていると感じました。
場面転換やBGM、SEなどにも行き届いた演出を感じられ、作者様の熱意が垣間見えます。
続編や次回作が待ち遠しいです。
ありがとうございました。
他のレビューしてる人も言ってるようにまるで映画を見てる感覚でした。
雰囲気もカメラワークも絵も全てがドラマティックで引き込まれました。
なんかもう、ほんとう人物が生きている。この一言に尽きる。
雪の中を三人で進む描写も神秘的で絵本の挿絵のようでした。。
いや、このゲーム自体が洋風の絵本のようでした。
BGM自体は少ないですが少しの効果音で魅せる事ができる、みたいな。
ヒロインのクロエさんが性格もですが仕草も表情も可愛いですよね。
花嫁姿のグラフィックとか、清楚で華奢で、深窓の令嬢って感じ。
こんな幼な妻いたらそりゃ大事にしますわ。。
追加シナリオ?のジルの服を指でちょこんとつまむ仕草が最高でしたもっとやって…。
二人のやりとりは不器用ながらもそこがむしろ良かったです。
夜は行くさんの絵はまさに芸術って感じで見てて「オォッ!」と思いました。
追加シナリオの画面も綺麗だし、キャラ紹介の3人の構図もすごいほほえましくて
可愛いんですよねえ。
随所随所にこだわりを感じられてて創作意欲が刺激されると言うか
ティラノビルダーでここまで出来るのか…!?とびっくり。
いやティラノビルダーの力もあるんでしょうが
夜は行くさんのセンスが発揮されまくってるというか。
個人的にオー君のようなちいさな男の子が必死になって女性(母)を守ろうとをする姿は
心打たれますね…健気だ。。
クロエさんも最初(追加シナリオ時)はか弱い女の子って感じだったけど
母になってから芯の強さと言うか(もしかしたら元々芯は強かったけど表に出さなかっただけなのかもしれないけど)「子供を何としてでも守らなきゃ」って気持ちが成長してるなあと。応援したくなりました。
だからこそ3人が無事に亡命できてホッとしたというか良かったね~!ホントに良かったよ!という気持ちになりました。
続編あるんですよね…?
次回作も楽しみです。応援しております。
人物の表情の描写力に注目。
圧巻です。
シナリオの表現力もさることながら、場面場面の見せ方、演出の妙に引き込まれます。
ほとんど止め絵であるにも関わらず、まさに「映画のよう」という印象を与えるのは、見せ方の上手さにあると感じます。
映像的、映画的カメラワーク。見事です。
それ以上に特筆すべきは、登場する人物ひとりひとりの心情が緻密に表現されていることでしょう。
ここまで豊かな表現がされているゲームは稀だと感じます。それこそ映画の俳優たちのように、難しい演技をこなしています。
一周目はゲームの世界へ没頭し、
二周目はぜひキャラクターの表情に注目してみてほしい一作です。
ストーリ展開が素晴らしかったです。人物や背景描写もきちんとしていて、まるでその世界に自分もいるように世界観が伝わってきました。
自分はゲームによくあるキャラクター同士の会話のやり取りが嫌いで読み飛ばすことがほとんどですが、これは全くストレスなく読めました。
絵は稚拙ですがそれがまったくと言っていいほど気にならないくらい、構図の選択や演出力が素晴らしいです。
制作において個々の要素の重要性に色々と気づかされました。
残念な部分は人物をクリックしメッセージを表示させる場面。あれはいらないと思います。徹底的に紙芝居にこだわったほうが作品としてまとまりがでていいように思います。
次回作も必ずプレイしたいと思います。
制作頑張ってください!
- 1
- 2