暗くない、しかし、心の底から泣ける物語といえる作品でした。
物語のルート分岐のさせ方が、恣意的で「読まされてる」ようだった。しかし、この作品において文句をつけられる点は私にはそれしか見つけられない。
いや、それどころか、物語が美しいゆえに「読まされてる」というよりも、「読ませていただいてる」と思えるほどに、引き込まれてゆきました。これは誇大な表現かもしれないが、それほどまでに私にとっては心揺さぶられる作品であったのです。
ネタバレはしたくないので抽象的な感想になりますが、ご容赦いただきたい。
朧が抱えていた自責と後悔、恩人であり義姉であり恋人である桜花が恋人として銀河を想い続けて交わした最後の約束、そして橘花が交わしたもう一つの約束。
それらの物語を夜中の一時に読み始めて、深夜の4時半まで止まらずに読み続けた結果、涙が止まらなくなっていました。
桜花のとても優しい言葉と、約束。銀河の桜花を想ってこその約束を果たせないさま、
登場人物の全員が優しく、美しい行いをする人間ゆえに、不快感はなく、切なさよりも相手を想う気持ちの美しさと、前を向くさわやかさを強調した話で、涙が止まらないというのに、紹介にページにあった切なさなどはほんの少ししか感じず、それよりも愛のやさしさに胸を撃たれるような作品と言えるでしょう。
暗くない、しかし、心の底から泣ける物語といえる作品。美しく優しい物語。私にはその程度の言葉でしかこの物語を称賛することができないことが悔やまれるほどの美しい物語でした。
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