良かったです。
ノベルで検索をかけてたまたま偶然気になってプレイする事になりました。
主人公一人の時、全体的に描写がノスタルジーな作品です。
キャラクターが個性的で面白い。
ヒロインたちが可愛い。
立ち絵の無いキャラクターもキャラが立っていてそれぞれ愉快な人々になっています。
ところどころ素敵な言葉が各所に散りばめられています。
作中のコミュニケーションはなんだかその中の人間が生きているように感じられました。
作中のちょっとしたエピソードもクスリと笑えるものが多く、それもまた読みやすかったです。
言葉のセレクトも伝わりやすく面白いものが多かったです。
物語の結末に関しましては、私はすごく好みの終わり方でした。
結末は皆様の目でお確かめください。
結構前の作品でしたが、色あせる事のない作品だと思います。
巡り廻る想い
とある縁がありプレイさせて頂きました。
序盤はスパイスの利いたヒロイン成花との会話で始まり、突然ファンタジー要素が降りかかってきます。
そのまま謎に大きく触れられる事無く、中盤までの展開は比較的穏やかです。
この点は人によって合う合わないが出てくるでしょう。
立ち絵のあるキャラの中では、やや過剰気味な性格の成花、子供らしい良い意味でも悪い意味でも純真な千紗、一番の常識人だけどテンパる小夏とメリハリがあります。
個人的には小夏ちゃんをもう少し見ていたかった。というか好きです、小夏ちゃんみたいな子。
さて、中盤以降にギアが入って佳境へと進んでいきます。
正直、それまではこの物語はどこへ向かおうとしているのだろうとわからないのですが、中盤で最初の伏線が出た時に「あっ……」と、察して恐らく身構える事となるでしょう。
それと同時にどういう結末に向かって行くのか、引き込まれて行きます。
個人的に一番好きなシーンは、終盤の小夏へ挨拶に行くくだり。
弱いんですよ、この手の展開。
演出ら漂う作風にピンと来た方や、合間合間の小ネタが分かる世代なら一層楽しめる作品だと思います。
やや(?)下ネタも挟みますが、基本的には透明感のある雰囲気の中、綺麗に物語が収まっていきます。
最後に気になった部分を少し。
後半は恋愛、家族愛と触れられるのですが、もう少し濃厚に味付けが欲しいなと感じました。
その部分はやや薄味気味です。序盤の展開が長かっただけに余計気になるのかもしれません。
少しずつ進めるつもりが話の続きが気になってしまいそのまま最後まで読み進めてしまいました
メインキャラはもちろん立ち絵のないキャラもとても魅力的ですごくよかったです
プレイした後にやさしい気持ちになれる物語でした
2章を製作中とのことでとても楽しみです
温かい想いの話
※ネタバレあり
冒頭の共感しやすい文章から惹きこまれました。タローの勤めてる店や舞台のかにまちの人々、ヒロインたちが織り成す雰囲気も温かく、文章も一文一文が短くとても読みやすくて気持ちが伝わってくる感じ。
ルートは1.00の時点では一ルートのみっぽい(一応おふざけルートがあるといえばある)ですが……すごく良かったです!こう、メチャクチャ盛り上げるとはまた違うんですが、選曲の良さと柔らかい文章が相まって、千紗と先生の過去話辺りで既にほんのり泣いてました。
御堂さんの過去やせんせい、千紗の過去などの真相も切なく優しく、終盤は涙なしに読めなかった。最後の方で小夏ちゃんとこに遊びに行くあたりとかもうダメ。ここの太朗くんの台詞とか小夏ちゃんの反応とかもう……。小夏ちゃんというかヒロイン三人の横のつながりも良く、三人のほのぼのする関係は優しい空気を更に良くしていたと思います。このシーンから三人で帰る辺りとか名前の辺りとか本当に温かかった。
エンドロールの演出やシルエットを使った演出なども物語に花を添えていたと思います。エピローグまで読んで、最後までプレイしてよかったなーって思いました。エピローグの店の人らのやり取り見てるだけで和む。冒頭のぼやっといいなーって思った文章もここに繋がるのかなーと。
ちょっと熱く語ってしまいましたが、個人的にとても好きなタイプの作品でした。ファンタジックな優しいお話が好きならオススメの作品です。
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