紹介文のケレン味溢れる文体に惹かれて、作者さんのサイトに行ってみますと、どうやら英語圏の方が制作し、我々のために和訳されたご様子。
「海外から平然とフリーゲームが登録される時代なんだなあ…」などと感じながら、DL・プレイ。
ラストに明かされて驚いてしまったのですが、本作は体験版です。ご注意を。
デモ終了まで30分程度でした。
「Japanese style Role-playing Game」とのことですが、随所に広がる奇妙なセンスは紛うことなく海外の方のソレ。こっちの人には、コレは作れませんよ。色々と。多分。
テキストも頑張って邦訳してみましたという感じでして、奇妙な童話のようなシナリオ等の要素も併せて味わい深いです。
ドット絵も家の内装などが中々凝っているのですが、個人的に目を引いたのがサウンドですね。
「グラフィックより俺たちがメインだぜ」と言わんばかりの楽曲群。ともすれば単調なゲーム構造に、大いに彩りが与えられています。
謎解きも戦闘も難易度は優しめで、キツイ所はあまりないでしょう。
さて。エラソーながら、本作はデモ版とのことですので、率直に「どうかな…」と感じたところも書いちゃいます。参考にするかはもちろんご自由に!
・RPGとしては、豊かな作りとは言いがたいです。例えば、装備・属性の準備。その敵と戦うか否か、特殊攻撃やアイテム使用の是非、どの敵から順に倒すか。メリット・デメリットをプレイヤーが吟味できるような、「選択肢」が欲しいです。
・通常敵はおろか、ボスの行動まで通常攻撃ばかりなのはどうなんだろ…と思いました。ココこそ作者さんの持ち味の出番なんですよ!ワタシを煙に巻くのです!さあ!
・すべてオリジナルグラフィックなのに、グラフィックのゲージなどがウディタデフォルトなのが、もったいないと感じてしまいます。
スクリーンショットと紹介文に惹かれた方は、体験版であることをご承知の上で。ヒロインのヒの字もないことをご承知の上で。
動いて音が鳴ると、もっといい感じなんですよ。
「ChorusWork」完成版を楽しみにしております。
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