のんびりとした夏の少年少女の物語。
不思議な少女との出会い、心を通じ合わせていく過程を描いた作品…でしょうか。
超能力、組織などなど不穏そうな部分もあり、現代風の異世界モノとして読むと良いかと。
作画は画用紙に描いたような水彩タッチで柔らかく、BGMもふんわりとしていて物語とよく合っています。
ただ、緊迫した場面でも優しい雰囲気のBGMだったので、もう少しメリハリをつけたほうがより物語にのめり込めたと思います…
あと、選択肢は一切なくゲームというより「ノベル」寄りで最後まで読み切るのに時間がかかってしまうので、じっくり読み物を読みたい方にお勧めできる一方で、演出も物語の流れもどちらかというと単調で飽きっぽい方には不向きだと感じました。
(悪いわけではないんですが、すみませんが少し刺激に欠けるかなと…)
すごく上手いってのとはまた違うのかもしれませんが、やわらかく感情を包んだような文章で、冒頭から入っていきやすかったです。
なんともロマンティックな始まり方が素敵で、ハジメと未子の出会いや仲良くなるまでのイベントなど、一つ一つのシーンが丁寧に描かれた作品でした。起伏がある感じの作品じゃないんですが、なんか不思議と琴線に触れる感じ。夏祭りのシーンとかあそこで終わってもいいような綺麗さ(実際やったらぶん投げ過ぎだけど)
敢えていろんなものをぼかしているような空気(ハッキリ触れてはいないけれど察せはする)の作品なので、好みはわかれるかもしれませんが、ボーイミーツガールものの甘苦い王道オチがちょっと苦手な私には、いい感じに冒頭の印象から想像できる話を裏切って綺麗に締めてくれたのがとても印象に残りました。
真相がどうかなんていいじゃない、素敵な願い事から始まる、よくあるボーイミーツガールものだったよ。って感じにハジメに同意したい構成の話でした。
イラストも淡い水彩タッチで可愛らしく、欲しいところにしっかり入っていて差分も多めで嬉しかったです。未子の笑顔とか浴衣が可愛い。音楽も穏やか&しんみり系のチョイスで雰囲気に合ってました。
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