人の性が悲しい物語。
※本感想にはネタバレが含まれております。
※未プレイの方は閲覧にご注意ください。
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もし大切な大切な人が治せるのなら…自分が手を汚すだけで、幾つかの命を毟り取るだけでいいのなら。
アイリンさんと同じことをしてしまうかも…と思いました。
最後、あのおばあさんも「もっと…要る…」の中に入ったのでしょうか…。
アイリンさんの中ではリィナさんはずっと生きていて、「もっともっと治してあげなきゃ、ずっと一緒にいるためににもっともっとたくさんの血や心臓がいる」というところで現実は終わっていましたが、彼女自身が誰かの手で止まるまでずっと繰り返され続けるのだと思うと、とても悲しい物語でした。
ただただ妹を何とかしてあげたかった、それだけのはずだったのに…画面がどんどん赤くなっていって、それが壊れていく彼女の精神性のようにも見えました。
とりあえず、おばあさんは、誰かのためなら何でもするほど強靭な精神力を持って正気のまま狂える人がいることを知っておいた方がよかったと思われました。
いずれ自分が生み出した怪物の恐ろしさを目の当たりにするんじゃないかな…と思ったりしました。
とても悲しいお話でしたが、自分ならきっと…と思うと、一概に「こんなことしちゃいけない!」とも言えない人の性に触れる深い物語でした。
ありがとうございました!
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