ハロウィンの夜に不思議な世界を冒険する、ちょっぴり不穏な雰囲気の短編RPG
【総評】
主人公を選んでハロウィンの怪しい夜を探索する短編RPG。
短編ながらシナリオやテキストがしっかりしていて、戦闘も
「ザコはサクサク、ボスはじっくり」とメリハリが利いている、
プレイしていて楽しい作品でした!
以下、2種類のエンディングを見終えた後のプレイ感想です。
(※ネタバレなし。)
【長所】
・12歳の主人公フォルテちゃんと「氷の悪魔」フォルネウスの
掛け合いが、最初から最後までとにかく面白かったです!
・ハロウィンをテーマにしたデスゲーム系っぽく見せかけつつも
決してそれだけでは終わらず、少しずつ謎を追いかけながら
終盤には意外な展開があって、見事なシナリオ構成でした。
・フォルテちゃんの、おしゃまで芯の強いところが可愛かった!
何と言うか、将来いいお母さんになりそうな風格があります。
・モンスターのオリジナル絵や独特なネーミングが印象的で、
例えば「テーブルクロスのかかったテーブルで、グラスから
ワインを思いっきりぶちまけている」敵の名前がルナニミシ。
後でシミニナル(染みになる)の逆読みだと気付きましたが、
こういう細かいところに遊び心があっていいなって思います。
・空っぽの宝箱を調べてもしっかり反応がある。芸が細かい!
・ハロウィーンブラッド(オーバードライブ技)を活用しないと
まず勝てないバランスのボス戦も、独特で楽しかったです。
【短所】
・ネタバレ回避のため非常に抽象的な書き方になりますが、
すごく意味ありげに現れておきながら、伏線の回収がなく
「コイツ、何のためにいたんだ?」というキャラがいました。
恐らくプレイヤーのミスリードを誘うために登場させたものと
推察しますが、強引にでも何らかの理由づけや動機づけが
作中で語られて欲しかった、と個人的には思ってしまいます。
※いずれも、Ver 1.01 時点での話です。
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