これ ダークライスの しわざです。
レベルや経験値がないかわりに、キャラごとに装備枠が5枠あり
装備でステータス・耐性・スキルをカスタマイズしていくRPGとなっています。
専用のものは初期装備だけで、だれでも同じものを何個でも装備可能と自由度が高く
各装備には装備らしからぬ名称と妙な解説があり、集めるだけでも楽しさがあります。
最初から終盤のダンジョンにも進むことができて、当然敵には歯が立ちませんが
敵をよけて宝箱だけ漁り、終盤相応の装備を手に入れてから
序盤のダンジョンに戻って敵を蹴散らすという爽快さも楽しめます。
ダンジョンや村のはずれには隠しボスが居座っており
防御スキル・耐性装備を吟味しなければ、攻撃を受けることすらままならないため
頭をひねった戦闘にも事欠かず、やり込み要素も面白かったです。
特筆すべき点として、ストーリーの牽引力がものすごいです。
開始直後の2行で「ホントか?」と興味を惹かれるがままに
トートロジー気味の会話が生み出す2段式ロケットのような勢いに飲まれてしまいました。
道行くキャラクターにも、言動の端々に多様な変態性がにじみ出ており
それぞれが発する「いい」という言葉の意味合いと迫力にひとつとして同じものがなく
だれかの借り物ではない、自我が宿っているようにさえ感じられました。
装備がそろってくると、攻撃回数を増やした通常攻撃・防御・かばうといった
シンプルでありふれたRPG的コマンドが最終的に強くなっていくところも印象深いです。
最初のうちは多様なスキルに目移りしがちだっただけに
ちょっと意表を突かれたような気分になり、勝手ながら逆説的な斬新さを覚えました。
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