うーむ……
だいたい他の方とほぼ同じ感想です。
クリア時間も同じぐらいです。
とにかくマップの形状が分かりにくく、自分達がどっちに行っているのか分からなくなります。
さらにいえばシナリオの構造も分かりにくく、シナリオがどっちに行っているのかもわかりにくい。
ゲーム自体は全体攻撃と連続攻撃だけやっていれば勝てるので、こういうゲームではやりやすいのかもしれませんが……キャラクターごとの役割分担という意味では微妙です。
ドットやイラストが自作なのはとても凄いと思います。
作者様の意欲を感じます。
また細かいところで宝箱などの入手時など変化をつけており、丁寧です。
しかし、正直なところ
・ドットやイラストが自作だが、マップやシナリオが分かりにくいゲーム
と
・ドットやイラストが自作ではないが、マップやシナリオが分かりやすいゲーム
であれば、後者の方が面白いと思うのですが如何でしょうか。
個人的にはイベントの分岐も必要性を感じませんでした。
意欲を活かして制作すれば、きっと面白いものが出来ると思います。
広大な多彩なメルヘンワールドを旅する、少女2人の冒険譚。
クリア時間 1時間18分 (ノーマル、トゥルー両方の時間)
クリアレベル リリアLV24、メリルLV24、ロゼリカLV30、ギルLV41
異世界に迷い込んだ2人の少女、リリアとメリルが
赤の女王の独裁から、メルヘン世界を救うために奮闘する短編RPG。
本作の最大の特徴として、グラフィック面が自作であり、
その中でもドットによる自作タイルセットが多彩で
境界を越えるごとにがらりと雰囲気が変わるのが印象的である。
ゲームバランス的にも全体攻撃とランダム3回攻撃を撃ってるだけでも
だいたい片付くものになっている。
ちょっと苦戦したのは終盤の上級トランプ兵とラスボスくらいなので
RPGが苦手でも、純粋にこのゲームの世界観を楽しめるだろう。
また、アイテムが思わぬところに隠されていたり、
プレゼントの中にプレゼントが入っているなど
遊び心のあるイベントもある。
気になった点も挙げると、行き先が少しわかりにくい場面がいくつかあって
(ほかのイベントを挟んでから、次のイベントに向かう。と、
次どこに行くんだったっけってなりがちな印象)、
少しマップを手探りで探すことがちょいちょい。
後、一部のイベント後(名もなき旅の宿のイベント後など)に移動速度が遅くなることがあり
広大なのもあって速度が遅くなるのは少し辛いかもしれない。
キャラ面について、シナリオ上、キャラとして掘り下げられるのは
タイトルにもなっているリリアとメリルであり、
リリアは楽観的な性格だが、凹むこともあるキャラクター、
一方でメリルはクールそうだけど、怒ると氷の矢を炸裂させる、
激しい部分も持ち合わせたキャラクターで、
最初はそこまで仲良くはないが、段々と支え合うような関係になっていく。
シナリオ面について、女王の独裁、トランプ兵、異世界に迷い込むプロットなどから
不思議の国のアリスを感じさせる要素が多め。
フーメーダイの炭鉱所あたりのトランプ兵はどこか憎めない印象もあった。
その他方、拠点を一か所ずつ敵の手から解放していくなど
展開は思ったよりも軍事モノっぽい印象もある。
特にラスボスの末路はメルヘンよりは後者のようなシビアさを持ち合わせていたように
思う。
トゥルーに入るのはあるイベントをラスボスまでにこなしたかどうかなので
見るのは難しくはない。トゥルーエンドだとクリア後の平和になった世界を
見て回ることができるようになり、ラスボスのいた場所にいけば
改めて4人で旅できるようになるといった作りこみもあり、
世界観を楽しませたいという意図が伝わってくる構成だと感じる。
女の子二人の成長物語を楽しみたい人や、
自作ドットのメルヘンな世界を歩き回りたい人向けな一作といえる。
居場所をなくしていた少女が、童話のような異世界で冒険する物語
【総評】
同じ町に住む中学生くらいの女の子リリアとメリルが、童話のような
メルヘンな世界へ飛ばされて、異世界で一緒に冒険する短編RPG。
オリジナリティーのある幻想的なグラフィック面が目を惹くだけでなく、
真っ直ぐな主人公リリアと自分一人で抱え込もうとする仲間メリルの
関係はハラハラしながらも心温まるもので、癒されるゲームでした!
以下、ノーマルENDを見てトゥルーENDも迎えた後のプレイ感想です。
(※ネタバレなし。)
【長所】
・スクショや紹介にもある通り、オリジナルのイラストやドット絵などが
『不思議の国のアリス』のような幻想的な世界観にマッチしていて、
独特な雰囲気を醸し出しており、すんなりと異世界に入り込めます!
・自宅やホテルのタンス、何もない通路の行き止まりや砂漠の地面を
調べるとアイテムが手に入るなど、意外なところが作り込まれている。
・ゲームオーバーになった時に、なんと一枚絵が出る! ちょっと新鮮。
・中盤以降、凝った仕掛けの宝箱(プレゼント箱)があって楽しかった。
・初回プレイはノーマルENDだったのですが、そのクリア直前データを
使って、特に最初からやり直す必要もなくトゥルーENDを見られた。
独りよがりではない、プレイヤー目線の親切設計は素晴らしいです!
・トゥルーENDクリア後に色々と歩き回れる演出も、個人的に好きですね。
【短所】
・バグなのか仕様なのかは分からないのですが、盗賊のいた洞窟や
トゥルーENDクリア後のシーンなどで、話しているキャラと顔グラの
出ているキャラが一致しないことがあり、少し戸惑ってしまいました。
(※と言っても、理解が一呼吸遅れる程度で、支障はありません。)
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